チャンギ空港から、パークオアシスまで、
タクシーを利用したときのこと。
そのタクシーは、シンガポール料理教室タクシーだった。
先生は、タクシーの運転手。
「バクテーを作るか?」
「作ったことありませ~ん。」
で始まった、料理講座は、全部で、2品。
ひとつは、バクテー。
要約すると、
1. 豚肉は、どの部位でも良い。
骨付きは、骨から旨みが出る。
2. まず肉を油で焼く。
「理由がわかるか?」
「は~い。肉汁を、中にとじこめるためで~す。」
「そうだ。これは、必ず、すること。」
3. 塩、水、コショウ、まるごとのにんにくと、バクテーの素をいれて、
圧力鍋にかける。にんにくの皮はむくな。
「圧力鍋を持っているか。」
「持っていませ~ん。」
「普通の鍋でもいい。」
もう一つは、チキンライス。
1. チキンを油で焼き、脂を出す。
2. チキンの脂で、米を炒める。
これが、ライスを美味しくする。
3. ライスに、小さじ1杯の塩、小さじ1杯のライムジュース、パンダンリーフと水をいれ、
かき混ぜながら煮ていく。
ライムジュースが、隠し味となる。
4. 塩、しょうが、水でチキンを煮る。
5. チキン、チリ、セロリ、を切る。
この他、ゆで卵が、半熟か全塾かの見分け方や、
魚のフライパンにくっつかない焼き方、などを講義。
「ご自分で料理をされるの?」
「もちろんっ。料理は、自分でする。」
「父親が、レストランを経営していたんだ。」
「おお、コックさん?」
「そうだ。日本人のために、料理を作っていた。」
「第二次世界大戦の時?」
「そうだ。日本人は、父親の料理を、気に入っていた。家に行ったこともあった。」
彼は、コンフォート社の青い車に乗った、
見た目が欧米人の混血のような、
70歳代位の運転手。
JURONG EAST Ave1 と言ったら、パークオアシスか、と
聞いてきたので、
この料理教室の講義を受けた、パークオアシスの住人は、
たくさんいると思われる。
とても、面白かった。
ありがとう。
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