おもに、シンガポールでの生活を綴ります。

2012年8月19日日曜日

タクシーでシンガポール料理講座

チャンギ空港から、パークオアシスまで、

タクシーを利用したときのこと。


そのタクシーは、シンガポール料理教室タクシーだった。

先生は、タクシーの運転手。


「バクテーを作るか?」

「作ったことありませ~ん。」

で始まった、料理講座は、全部で、2品。

ひとつは、バクテー。

要約すると、

1. 豚肉は、どの部位でも良い。
  骨付きは、骨から旨みが出る。

2. まず肉を油で焼く。

「理由がわかるか?」

「は~い。肉汁を、中にとじこめるためで~す。」

「そうだ。これは、必ず、すること。」

3. 塩、水、コショウ、まるごとのにんにくと、バクテーの素をいれて、
  圧力鍋にかける。にんにくの皮はむくな。

「圧力鍋を持っているか。」

「持っていませ~ん。」

「普通の鍋でもいい。」


もう一つは、チキンライス。

1. チキンを油で焼き、脂を出す。

2. チキンの脂で、米を炒める。
  これが、ライスを美味しくする。

3. ライスに、小さじ1杯の塩、小さじ1杯のライムジュース、パンダンリーフと水をいれ、
  かき混ぜながら煮ていく。
  ライムジュースが、隠し味となる。

4. 塩、しょうが、水でチキンを煮る。

5. チキン、チリ、セロリ、を切る。


この他、ゆで卵が、半熟か全塾かの見分け方や、

魚のフライパンにくっつかない焼き方、などを講義。


「ご自分で料理をされるの?」

「もちろんっ。料理は、自分でする。」

「父親が、レストランを経営していたんだ。」

「おお、コックさん?」

「そうだ。日本人のために、料理を作っていた。」

「第二次世界大戦の時?」

「そうだ。日本人は、父親の料理を、気に入っていた。家に行ったこともあった。」


彼は、コンフォート社の青い車に乗った、
見た目が欧米人の混血のような、
70歳代位の運転手。

JURONG EAST Ave1 と言ったら、パークオアシスか、と
聞いてきたので、

この料理教室の講義を受けた、パークオアシスの住人は、
たくさんいると思われる。

とても、面白かった。
ありがとう。


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